
と思ってネットで必死に調べても、残念ながら、本当の料金や費用の情報は見つかりません。
探偵業界の暗黙のルールなのか、調査料金を公開しないんです。また、本当に浮気調査を行った当事者はネット上で大っぴらに情報発信していません。
見つかったとしても、その情報はウソの可能性大です。
これが、10以上の探偵事務所に訪問し、実際に見積もりをもらって気づいた事実です。
そこで、恥ずかしながら、経験者である私が、本当の浮気調査の費用を実際の見積もりに基づき紹介することにしました。
さらに、探偵事務所によるボッタクリ調査料金のカラクリもご紹介します。
探偵事務所や、そことつるんだ詐欺的な比較サイトの情報にダマされずに済む人が一人でも増えればいいなあと願っています。
目次
探偵の調査料金情報はウソばかり
「探偵社」の公式サイトを見ても、浮気調査料金の「詳細」を載せている所はほぼありません。
あったとしても、実際、相談に行ってみたら全然違う見積額を提示されます(ました)。
探偵の公式サイトの料金はデタラメ
例えば、探偵事務所のホームページを見ると次のような表が載っていると思います。
これを見ると左側の探偵社が「お得」に見えますが、実際はこんなに安く収まりません。
私がこの探偵事務所に行った時は、どんなに安く収まっても25万円以上の調査費用が掛かると言われました。
ウソなんです。
コチラの探偵社もそうです。
あたかも「1時間6,000円」から浮気調査ができそうな書きぶりですが、実際は、1時間では調査してくれませんので、どんなに安くても5万円以上の費用が掛かります。
実態よりも安く見せている、つまり「誇大広告」が常態化しているわけです。
ネットで見つかるのは探偵社の宣伝記事ばかり
「浮気調査 費用」「浮気調査 料金」でGoogleやYahooで検索しても、見つかるのは、探偵社が宣伝用に書いた、第三者風のステマ記事ばかり。
もちろん、書かれている料金は、大事な費用項目や条件(最低調査時間など)が省かれ、非現実的なほど安く書かれています。
一方、第三者が書いた体(てい)の「比較サイト」もありますが、私の知る限り、どのサイトの料金・費用情報は探偵社のホームページ情報の域を出ません。
「相談を装って電話で取材した!」と説明している比較サイトもありますが、実際は、調査料金は電話では教えてもらえない探偵社がほとんどです(ホームページに「電話で見積もりします」と書いてあっても!)。
たとえ電話で教えてもらえたとしても、ムチャクチャざっくりとした概算で、実際に行ってみたら全然違うなんてことはザラにあります(ありました)。
これが浮気調査の本当の費用だ!
なんて腐った業界なんでしょう!
と思いながらも、そんな探偵業界が、浮気調査に関しては非常に頼りがいのある存在であることも、私自身実感した「事実」です。
では、本当の所、いくらくらいかかるのでしょうか?
私の場合の調査費用
私の行った10社以上の探偵事務所からもらった見積もりを紹介します。
探偵社名 | 見積額(税抜) |
探偵社1 | 35万円 |
探偵社2 | 38万円 |
探偵社3 | 38万円 |
探偵社4 | 44万円 |
探偵社5 | 48万円 |
探偵社6 | 54万円 |
探偵社7 | 56万円 |
探偵社8 | 60万円 |
探偵社9 | 80万円 |
探偵社10 | 90万円 |
探偵社11 | 96万円 |
探偵社12 | 150万円 |
探偵社13 | 182万円 |
ご覧の通り、最も多い見積もり額が、40~60万円です。
ただし、これは、次の条件での見積もりですので、みなさん固有の事情によっては、10万円以下で済むかもしれませんし、100万円かかる可能性もあります。
- 半年ほど前から、夫の帰りが遅くなり、休日出勤や出張が増えた。態度もそっけなくなり、家ではほとんど口を利かなくなった。
- 怪しい日がいつか事前に特定することはできないが、帰宅の遅い日は水曜日と金曜日が多い気がする。また、土日のいずれかの日はほぼいない。
- 夫は電車通勤で、勤務先はそれほど大きなビルではなく、出口は1か所。
ちなみに、調査費用の計算でポイントになるのが、2番目と3番目の情報です。
2番目でいつ浮気をしていそうか特定できれば、行動調査の日を絞れるので、調査が「空振り」に終わる日を減らせます。
3番目で、調査員の人数や、張り込み・尾行の手段が決まります。
探偵事務所選びを間違えると費用が6倍に!
この記事で一番お伝えしたかったことは、実はこれです。
同じ相談内容に基づいても、探偵社によって見積額が最低で35万円、最高で182万円と「6倍以上」の開きがあるんです。
探偵社名 | 見積額(税抜) |
探偵社1 | 35万円 |
探偵社13 | 182万円 |
おかしいと思いませんか?

13社もの探偵社とお話をして気づいたのは、高額見積もりの探偵事務所の調査は、「オーバースペック」ということでした。

そういうことです。
そして、不必要なほど「やりすぎ」な調査の提案が、私たちの「調査を失敗できない」という不安心理を突いているので、多くの場合「ボったくられている」事に気づかない・・。
これがやっかいなんです。
ちょっと詳しくお話しします。
探偵事務所の料金体系
まずは簡単に、探偵による不倫調査の料金体系をご説明します。
不倫調査・浮気調査の料金は、基本的に、「調査料金」+「実費」+「機材代・車両代」から構成されています。
この中で最も大きな割合を占めるのが「調査料金」です。
「調査料金」とは?
実際に調査(尾行・張り込み)にかかる調査員の人件費です。
この「調査料金」は、さらに、
①(調査員数)×②(調査時間)×③(調査員1人1時間当たりの調査料金)
の3つの要素から計算されます。
つまり、これらのどれかを押さえれば調査費用も安く収まることになります。
が、そう簡単にいきません。
調査員数は多くなりがち
調査料金を安くあげるには、まず調査員の数を減らせないかと考えますよね。私もそう思っていました。
しかし、これが難しい。
調査員数は探偵社ごとに決まっている
どこの探偵社も、浮気調査(=行動調査)に必要な最低人数、適正な人数が決まっていると言い張ってきます。
人数を減らせないかと聞いても、決まって

と言ってきます。
まさか「失敗してもいいから減らしてください」とは言えないので、結局、こちらが折れるしかないのが実情です。
ただ、10社以上の探偵社を見て分かったのですが、見積額の高い探偵社に限って、必要以上に多い調査員を使おうとします。
調査員は3人いれば充分
私が行った探偵社で言うと、調査員の数は、2人~6人まで様々な提案をされましたが、結論から言うと、

とする探偵社が一番説得力があると思いました。


それくらい、浮気調査、いわゆる行動調査というのは探偵にとっては基本の「き」だということです。
実際、こう断言する探偵社の成功率は「98%」。
さらに、失敗したらお金を取らない「成功報酬制」をとっていることからも「調査員2~3人体制」に自信を持っていることが分かります。
なお、調査員を1人にできないか聞いたところ、

とのことでした。
調査時間が不必要に多くなりがち
調査時間は、調査員の数以上に、ケースバイケースなので、中々適正な調査時間が見積もりにくいです。
でも、見積額の高い探偵事務所ほど、「ムダな調査時間が生まれやすいかも」と思わされました。
「最低調査時間」の長い探偵社は要注意
探偵社には、最低調査時間というものがあります。私の行った探偵社で言うと、平均して4時間、最低で1時間、最高で「6時間」という所もありました。
これが「ムダな調査時間を生む」元凶で、たとえ調査開始後30分で対象者がまっすぐ家に帰宅してしまったとしても、6時間分の調査費用が掛かってしまうのです。
つまり、5.5時間分の調査料金がムダになるという事です。
この最低調査時間の長短がまさにその探偵社のボッタクリ体質を表していまして、長い所ほど見積額は高くなる傾向がありました。
長時間調査パックには気を付けて!
また、見積額の高い探偵社ほど、長時間の調査パックを提案してきます。
これは最初に長時間で契約するとその分割引が受けられるという割引パックの事。
後で調査を追加すると割高になる料金体系と、多ければ多いほど安心だという私たちの不安心理と相まって、お得に思わされます。
私の場合は、多くの探偵社が、

ということでしたが、高額見積もりの探偵社ほど、長い調査時間を提案してきました(下表)。
総額(万円) | 調査時間 | |
探偵社R | ¥35 | 15 |
探偵社A | ¥38 | 25 |
探偵社A | ¥38 | 20 |
探偵社M | ¥150 | 54 |
探偵社H | ¥182 | 35 |


などと、長時間調査の契約を迫ってくるのが常套手段。
コチラとしてはどれだけの調査時間が必要なのか分からないので、プロに言われたらそれに従ってしまいそうになります。
そういう意味でも、複数の探偵社の提案を聞くことをオススメします。
いったん契約したらお金は返ってこない
なお、費用は先払いですが、長時間契約を条件に割引をしてもらっているわけですから、例えば、「30時間パックで契約していたところ、5時間で調査を終わった」としても、残りの25時間分の料金は返ってきません。
まれに「返金に応じる」としている所もありますが、キャンセル料などがかかって結局ほとんど返ってこないのが実情です。
ちなみに、
1時間当たり調査料金が安くても総額は高い?
調査料金は、
①(調査員数)×②(調査時間)×③(調査員1人1時間当たりの調査料金)
という事で、「調査員1人1時間当たりの調査料金」の安い所に目が行きがちですが、実際は、これが安かったとしても、調査料金総額が安いとは限りません。
これは私の行った探偵社の見積総額と1時間当たり調査費用をいくつか抜粋したものですが、
探偵社 | 調査員時給/人 | 総額 |
A探偵社 | 0.56万円 | 150万円 |
B探偵社 | 0.78万円 | 35万円 |
C探偵社 | 0.93万円 | 56万円 |
D探偵社 | 1.21万円 | 43万円 |
ご覧の通り、一番「調査員時給/人」の安い「A探偵社」の総額は150万円です。
一方、一番時給の高い所(表の一番下)が2番目に安い見積もり額でした。
色々な探偵事務所が調査費用の安さをアピールしていますが、そこで探偵選びをしてもあてにならない、と申し添えておきます。
ボッタクリ探偵社の見極め方は?
高額な調査料金を掲げる探偵事務所ほど、調査員数が多い、調査時間も長くなりがちとは言え、多いか?適正か?は、探偵事務所をいくつか巡って比較しないと分かりません。
それでは非効率ですし、百戦錬磨の相談員に丸め込まれてしまう恐れもあります。
そこで、探偵事務所に相談に行く前に、ボッタクリそうな探偵社かそうでないかを見極めるための簡単なポイントをお話しします。
ボッタクリ探偵社に共通した特徴
- ホームページに料金が一切書かれていない
- 電話で問い合わせても料金の概算も教えてくれない
- 契約するまで中々帰してくれない


探偵社に電話してよく言われる文言ですが、これはウソです。
私自身そう言われて探偵社に行き、対面で話して分かりましたが、

と実感しました。
考えてみたら、面と向かって話さないと与えられない情報なんてあるはずがないですよね。
結局、こういうことを言う探偵社はどうにかして私たちを探偵事務所に呼び込みたいんです。
呼び込んだら最後、どうにかして説得できると踏んでいるんです。
中々決断のできない客でも、身柄さえ押さえて、なかば「監禁」してしまえば、ハンコを押させられると思ってるんです。
結局、「あなたに寄り添います」みたいなことを言ってますが、困った人に付け込もうとしているだけなんです。
(参考)「浮気相手に調査費用を出させられないか?」・「慰謝料の相場は?」を見たい人は、
参考:私の見たまともな探偵事務所
ここまで探偵社の悪い面ばかりを強調して話してきましたが、中には非常に「まとも」な所もあります。
参考までに私が実際に訪問して、目で見て、話をして「信頼できそうだな」と思えた探偵社を紹介します。
参考になれば幸いです。
ALG探偵社
<調査力> ○
- 所属弁護士70人以上の大手弁護士事務所が経営する浮気調査専門探偵社。
- 調査成功率98%。
- テレビなどマスコミへの出演多数。
- 調査範囲は、東京、神奈川、千葉、埼玉の4都県のみ。
<料金> ◎
- 安い。
- 最低調査料金は、調査員2人で1時間=2万4千円。
- 1時間単位で調査できるので費用を節約できる。
- 追加料金一切なし。内容明細あり。
- 申し込み後キャンセルできる。
<調査後のフォロー>◎
- 調査後、離婚調停等の経験豊富な弁護士にも、証拠の使い方や交渉の進め方など無料で相談に乗ってもらえます。
<相談しやすさ>◎
- 電話はもちろん、メールでも見積もりしてくれる。
- 相談室に行って契約しなくても笑顔で送り出してくれる。
- 匿名でもOK。
ハル探偵社
<調査力> ○
- 比較的新しい探偵事務所ですが、その良心的な料金設定で急伸している探偵社。
- 調査実績3万件以上。調査成功率99.8%、お客様満足度98.36%。
- 全国13カ所に事務所。
- テレビ番組への出演多数。
<料金> ◎
- 安い。
- 最低調査料金は、調査員最低3人で、最低3時間=7.6万円。
<調査後のフォロー>○
- 調査後、経験豊富なカウンセラーが無料で相談に乗ってくれます。
- 必要なら、提携弁護士を紹介してもらえます。
<相談しやすさ>○
- 相談室訪問以外にも、メールや電話にも対応。
- 電話でもある程度お見積りしてくれる。
- 相談室に行って契約しなくてもスムーズに帰れる。
- 匿名でもOK。